言霊の国「日本」

2018/01/19


未来への投資

あまり知られていないけど、日本には古来から「言霊(コトダマ)」を信仰する習慣が根づいています。

「言霊(コトダマ)」とは、言葉に宿ると信じられた霊的な力のこと。

声に出した言葉が現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良い事が起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるという信仰(wikipediaより)

結婚式で「別れる」とか「離れる」を連想させる言葉が厳禁であったり、受験生に対して「落ちる」、「すべる」などの言葉を使わないよう配慮するのが代表的な例ですね。

日本人なら誰もが一度は

「縁起でもない」

という言葉を使った経験があると思いますが、私たちは無意識のうちに「言霊信仰」の信者になっています。

歴史作家である井沢元彦氏の逆説の日本史シリーズでは、「言霊信仰」を根源とした日本人の考え方や歴史の史実が数多く解説されているので、興味のある方は是非読んでください。

井沢氏も著書の中で再々述べているが、たかが「信仰」と考えるのは間違いです。人間の行動や考え方は「信仰」に大きく支配されます。日本人は無信仰だと言われますが、実はほとんどの人が「言霊」を信仰しており、その影響下で考え、行動しています。

今回の震災でも、日本全体に「悲観的観測」より「楽観的観測」、「ポジティブ思考」が支配的であることも、日本人が持つ「言霊信仰」が強い影響を持っていると想像できます。これが良いことなのか悪いこととなのか、私は分かりません。

しかし「言霊」という概念が、私たち日本人の考え方や行動に、無意識の中で大きな影響を及ぼしていることを心にとめておくことも必要ではないえしょうか。