Cash is King(キャッシュ イズ キング)

2018/01/19


未来への投資

MicrosoftがSkypeを85億ドルで買収

早速、世界中で賛否両論が巻き起こっているマイクロソフトによるスカイプ買収ですが、買収によるシナジー効果や、プロダクト戦略よりも、マイクロソフト社の有り余るキャッシュを資産に変えようという動きに大変興味を覚えます。

マイクロソフトは世界でもトップクラスのキャッシュリッチ企業(保有する現金が多い)ですが、ここ数年その現金を使って企業や株式、人材などの「資産(モノ)」に変えようと必死なように見えます。

つい先日も「マイクロソフトがグーグルに対抗するため、社員を現金で引き留めている」というニュースが日経新聞から流れました(何故かその後、日経は記事を削除しますが)。いままでは社員の報酬を一部ストックオプションなどで支払っていましたが、支払う報酬の現金の比率を全社員を対象に上げるというのです。

またここ数年、マイクロソフトは有り余る現金で、自社株(マイクロソフト自身の株式)を買い続けています。

そして今回のスカイプ買収。
これも通常M&Aでよく用いられる株式交換を含んだ買収ではなく、全て現金での買収だというのです。マイクロソフトの保有現金は約200億ドルですので、今回の買収(85億ドル)で現金の半分近くを使うことになります。

タイトルにあるように、米国企業、特にIT企業では「キャッシュ(保有現金)」をとても重視します。ストックオプションによる報酬が普及しているのも、企業がキャッシュを節約し、保有するためです。

しかし今、マイクロソフトは貯めまくった現金を垂れ流そうとしているのです。

一体何故?

一般的に考えると、インフレが進むとお金の価値が下がり、モノ(資産)の価値が上がるので、マイクロソフトは今後の世界経済が急激にインフレに向かうと考え、現金をモノに変えているのかもしれません。
もしくは、世界経済がいま一番底値であり、資産を買うのは今が一番安いと考えているのでしょうか?

そうであれば、まさに「キャッシュ」のメリットを今こそ最大限に発揮しようということですね。

今回のスカイプ買収も、思惑や経緯はいろいろあるでしょうが、それより何より、札束を振り回して「買えるものはどんどん買え」という基本的な経営方針が彼らにあって、その一環のような気がしてなりません。

みなさんはどう思われますか?