アップルが名実ともに世界一の企業になった件


■米アップルが世界最大企業に(ウォールストリートジャーナル)
この日、アップルの時価総額は3430億ドル(約26兆4200億円)に達し、エクソンの3340億ドルを上回った。
未来への投資

アップルが、企業の価値を表す時価総額で世界一になったというニュースが、世界を駆け巡りました。

2011年8月11日時点のアップルの時価総額は約26兆円。
日本の時価総額TOPのトヨタ自動車が約9兆円ですから、アップルの時価総額はトヨタの約3倍ということになります。

ちなみに日本で上場している企業全ての時価総額を足すと、約260兆円になります。アップルの株価は日本の上場企業全ての時価総額の約10分の1ということになります。もちろん時価総額だけが企業の価値を決めるものではありませんが、それでもすごい数字です。

ではアップルは、本当の意味で世界一の企業なんでしょうか?

かつては売上高とか利益、従業員の数など、「会社の規模」が企業の価値として重視された時代もありました。

下の表はフォーブスが発表している「世界の有力企業ランキング」です。売上高、利益、資産などを総合的に判断しており、いわゆる「バランスシートが良い企業」のランキングです。

<企業の有力企業ランキング(2011年)>

1位:JPモルガン・チェース(銀行)
2位:HSBCホールディングス(銀行)
3位:ゼネラル・エレクトリック(複合産業)
4位:エクソンモービル(エネルギー)
5位:ロイヤル・ダッチ・シェル(エネルギー)

(Forbes発表)

TOP5にアップルの名前はありません。
一方、フォーチュンが発表している売上ランキングでは次のようになります。

<企業の売上ランキング(2011年)>

1位:ウォルマート・ストアーズ(小売)
2位:ロイヤル・ダッチ・シェル(エネルギー)
3位:エクソン・モービル(エネルギー)
4位:BP(エネルギー)
5位:中国石油化工(エネルギー)

(Fortune Global 500)

ここでもアップルの名前はありません。
なんかエネルギー関係が多いですね。儲かるんですねエネルギーって

アップルが上位に出てくるのは、次のようなランキングです。

<世界のブランド価値ランキング(2011年)>

1位:アップル(IT)
2位:Google(IT)
3位:IBM(IT)
4位:マクドナルド(外食産業)
5位:マイクロソフト(IT)

Millward Brown調査)

次に紹介するのはフォーチュンによる世界で最も賞賛される企業のランキング。

<世界で最も賞賛される企業(2011年)>

1位:アップル(IT)
2位:Google(IT)
3位:バークシャー・ハサウェイ(投資)
4位:サウスウエスト航空(航空)
5位:P&G(生活用品)

(Fortune)

これらのランキングでみると、売上規模、利益、資産などの財務的な指標で見るとエネルギー関係の企業が上位を占め、一方顧客からの愛され度合いなどを表すランキングではIT企業が健闘しています。

「名実ともに」といいますが、なかなか名と実は一致しないようです。しかし2011年8月11日にアップルがエクソンモービルを一時的に時価総額で抜いた時のランキングをみてください。

<世界の時価総額ランキング>

1位: アップル(IT)
2位: エクソンモービル(エネルギー)
3位:ペトロチャイナ(エネルギー)
4位: BHPビリトン(エネルギー・資源)
5位:マイクロソフト(IT)

顧客に愛され、株価的な企業価値もNO1。
名実ともにアップルが世界一の企業になった瞬間ではないでしょうか。