行動経済学の話(1) あなたはデータを信じますか?

2018/01/19


未来への投資

いきなりですが、次の問題を考えてください。

6人兄弟がいるとして、その男女構成比が下のどちらのほうがありうる(可能性が高い)と思いますか?

家族A:男性、女性、男性、男性、男性、男性

家族B:男性、女性、男性、女性、女性、男性

大抵の人が家族Bの構成のほうが確率的に”ありうる”と思うでしょう。
しかし、統計学的には実はどちらもほぼ同じ確率だそうです。

実際、昔の家族は兄弟が多いですが、なぜか生まれるのが男の子ばかりだったり、跡継ぎが欲しいのに女の子ばかりが生まれるという話はよくありました。もちろんバランスよく男女が生まれる家もあります。

しかし結局、どちらも統計データをもとにすると、確率(ありうるかどうか)はほぼ同じだそうです。

男の子が二人続けて生まれたから、次こそは女の子だろうというのは希望的観測に過ぎません。これは確率論の話ではなく統計学の問題なのです。

さて、こういった統計学的に確認されている事実を突きつけられた場合、

「なるほどそういうデータ(事実)があるのか!よく分かった」

と納得し、賦に落ちる人はごく少数派で、

「うーん、そうかもしれないけど、どう考えてもやっぱり腑に落ちない」
と思う人が実は大多数なんだそうです。

あなたはどうですか?
どう考えても腑に落ちない人が多いのではないでしょうか?
特に数学が得意な人とか。

書いている私も、実はあまり実感できてないのです。

多くの人は「男女の生まれる確率は同じ」という知識や、学校で教わった確率論などの知識があるので、「男女の数が極端に異ならない構成」が起こりやすいと結論づける傾向にあります。実際のデータを突きつけられても心から納得できません。これは理論的な人ほどそういう傾向にあるそうです。

つまり人は実際の行動を「データ(事実)」ではなく、あらかじめ持っている知識を利用した理論とか感覚で決定します。だからこそ、男の子がどうしても欲しい夫婦は、女の子が3人生まれたら次こそ男の子だと期待して子作りに励むのです。
統計的データに照らし合わせて考えたら、そんなことは期待できないのに。

こういった考えや行動は極めて「非合理的」ですが、人間は意外と「非合理的」な面を多く持っています。どんなに頭の良い人、知識のある人でもそういう面を持っています。

上記はごく一例ですが、「行動経済学」というのはこういった人の「非合理的」な心理や行動を利用した経済学です。

また機会があれば、行動経済学について幾つか有名な理論を紹介したいと思います。

行動経済学(こうどうけいざいがく,英: Behavioral economics)、行動ファイナンス(英: behavioral finance)とは、典型的な経済学のように経済人を前提とするのではなく、実際の人間による実験やその観察を重視し、人間がどのように選択・行動し、その結果どうなるかを究明することを目的とした経済学の総称である。
(Wikipediaより)