サンタクロースって本当にいるの?

2018/01/19


未来への投資

クリスマスにまつわる心温まる話の中で、私が一番好きな話です。
いままで何度か他のブログなどで紹介した話ですが、今年もこの話をみなさんにプレゼントします。

1897年、アメリカに住むバージニアという8歳の少女が、「サンタクロースは本当にいるの?」という手紙を「ニューヨーク・サン紙」宛に出しました。ニューヨーク・サンの記者は、その手紙に対する答えを社説として発表して、大きな反響を呼んだそうです。

「サンタクロースって本当にいるの?」

ニューヨーク・サンの記者様

私は8才の女の子です。
私の友達が「サンタクロースなんていないよ」と言います。

パパに聞いたら、「もしも新聞にサンタクロースが本当にいると書いてあれば、きっといるんだよ。」といいました。

だから、本当のことを教えてください。 サンタクロースは本当にいるんですか?

バージニアより

 

 

バージニアへ

あなたのお友達は、間違っています。
その子たちはきっと、「疑い病」にかかっているんだと思います。
彼らは自分に見えるものだけしか信じないし、自分の小さな心で理解できないことはなんでも否定するのです。

バージニア、心というものは、大人でも子どもでもあまり変わりません。
とても小さなものなんです。

人の知恵は、この広い宇宙の中では、1匹の小さな虫のようです。
その広く深い世界を知るには、世の中のすべてのことを理解し、知ることのできるような深い知恵が必要です。

そうです、バージニア。サンタクロースは本当にいます。
世に中に愛や優しさや、真心があり、毎日を美しく、楽しくしてくれるように。

もしも、サンタクロースがいなかったら、この世の中はどんなに暗く寂しいことでしょう。
あなたのようなかわいらしい子が居ない世界が考えられない のと同じように、サンタクロースが居ない世の中なんて想像もできません。

もしもサンタクロースがいなかったら、子どもらしい心や、詩もロマンスもなくなっ てし まいます。

私たち人間の味わう喜びは、ただ目に見えるもの、手で触るもの、感じるものだけになってしまうでしょう。子供の頃のきらきら光るかがやきが消えて、真っ暗になってしまいます。

「サンタクロースなんていない」と言うのは、妖精を信じないのと同じです。
クリスマスにパパにお願いして、誰かを雇ってもらい、町中のエントツを見 張っても らったてはどうでしょう。サンタクロースがつかまるかもしれませんよ!

でも、もしサンタクロースが見つからなかったとしても、それが何の証拠になるでしょ う。サンタクロースを見た人はいません。でもそれは、サンタクロースがいないという証明ではありません。

この世の中で一番確かなものは、誰にも見えないものなのです。

あなたは、芝生の上でダンスをしている妖精を見たことがありますか?もちろん、ないでしょう!でもそれは、妖精がいない、という証拠ではないのです。この世の中にある見えないもの、見ることができないものが、全部作り事や想像したものだとは限らないのです。

赤ちゃんのおもちゃを壊して、どうやって音が出るのか調べることはできます。でも、世界の目にみえないものをおおっている幕は、どんな力持ちでも、世界一の力持ちでも壊すことはできないのです。

信じる心や、詩、愛、そして、ロマンスだけが幕を開き、その向こうにあるたとえようもない美しいものや、よろこびを見せてくれるのです。その美しい ものやよろこびは、全部本当のものでしょうか?

バージニア、これほど確かな、これほど変わらないものは、この世の中には他にないのです。

サンタクロースがいないなんてとんでもない。
サンタクロースは存在します。永遠に死なないんです。
千年たっても、百万年たっても、子供たちの心をよろこばせつづけてくれるんです。

1897年12月24日 ニューヨーク・サン紙