アップルとサムスンの特許訴訟について思うこと


今のスマートフォン市場を作ったのは、iPhoneの成功であったことは明白なので、アップルが利益を求める企業としてその知的財産を主張するのは、まぁ当然。

サムスンはじめAndroid陣営が、アップル製品の優れたユーザーインターフェースを真似ているのは、誰がみても明白。

だからサムスンの敗訴は当然。
かというと、話はそんなに単純ではない気がする。

携帯電話というのは、今や最も重要な社会インフラのひとつ。
そのような製品の使い勝手は、できるだけ共通化されているほうがユーザーには優しい。
例えはよくないと思うけど、車のハンドルやブレーキはメーカーが違っても同じ位置にあるのと同じように、携帯電話の基本的な使い勝手は同じ方が絶対いい。普通のユーザーには。

だからアップルは「スマートフォン」という市場を作った先行者として、悔しいかもしれないけど他社に真似されるのは我慢するしかないと思う。たとえ他社が真似しても常に一歩先を行く製品を出し続ける。それこそが先行型企業の使命ではないだろうか。

すでにアップルは市場を作った先行者として莫大な利益と名声を手に入れている。
この先、Android陣営とのシェア争いに懸念があるのかもしれないけど、それを防ぐ手段として知的財産戦略は本当に正しいのだろか?

かつて、マックのコピー製品といえるWindowsに市場を独占された苦い経験を忘れられないのかもしれない。

しかし、アップルがパソコン市場でマイクロソフトに負けたのは、真似されたからではないはず。スティーブ・ジョブズ不在の中で、常に一歩先ゆく革新的な製品を生み出せなかったことが原因だと思う。

残念ながら今、アップルにスティーブ・ジョブズはいない。

しかし、アップルがやるべきことは、ジョブズの遺産を知的財産で守ることではなく、この先も革新的な製品を生み出していくしか、道はないのではないだろうか?